| ■ 大会のレポート |
| 数日前には雨の予報も流れ開催が危ぶまれる声もありましたが、子供たちの日頃の行いが良かったのか、開催が近づくにつれ降水確率も低下してまいりました。そしていよいよ当日…。薄曇りの空の下ではありますが天候は問題なく、通算で3回目となる、「川崎市小学生フラッグフットボール交流大会」が開催されました!昨年度王者・末長小学校の連覇はなるか?初代王者・王禅寺小の王座奪還はあるのか?はたまた新たな学校の台頭があるのか?小学校対抗の交流大会とはいえ、優勝を争うチームの試合内容は、決して他の大会に出場しているクラブチームなどに引けを取るものではありません。今回も熱戦が期待されます。 |
| 大会の準備をすすめていると、続々と集まってくる選手のあちらこちらから、「あっ!くまコーチだ!」とか「くまさんおはようございまーす!」などと元気な声が飛んできます。見てみると参加選手のほとんどが、顔を合わせたことのある子供たち。日頃の学校での講習ではたったの3時間ぐらいしか教えてあげられません。(みんなどれ位上達したんだろう?試合中にケンカなんかしないでくれよ〜…。)実は期待と不安で心中ドキドキでした。 |
| 参加チーム数は、低学年は前回と同じく3チームですが、高学年は4チーム増え23チームとなりました。前回覇者の末長小学校からは4チームのエントリーがあり、学校をあげての積極的なフラッグへの取り組みが伺えます。 |
| 開会式を前に本日のトーナメントの抽選会を実施します。なんと早くもここでドラマが…!優勝候補筆頭の末長小学校、なんと4チームとも同じブロックとなってしまったのです。関係者のお気持ちは痛いほどに察することが出来ましたが、抽選は公平なものとせざるを得ません。 |
| さていよいよ開会式ですが、本日はXリーグ(アメリカンフットボールの国内トップリーグ)より「富士ゼロックスクラブ・シャークス」の選手・関係者が多数応援に駆けつけてくれています。そして開会式の中ではその富士ゼロックスのチアリーダーからレッスンを受けている子供たちが、参加選手に向けてダンスでエールを送ってくれました。 |
| そしていよいよトーナメント本戦に突入です!今回私は主に大会本部として進行、時間管理にあたっていましたが、本部から眺める各コートの試合の様子に驚愕しました。それは、ついこの間学校の授業で「フラッグってなに〜?」といっていた子供たちとは思えないほどのゲームレベルの高さだったからです。 |
| このことだけでも私にとっては感慨無量なのですが、もっと嬉しいことがありました。それは、たまたま私がレフリーに入った試合でのことですが、ディフェンス側にオフサイドの反則がありました。そこで私がペナルティーを宣告すると、その選手は素直に「すいませんでした!」と一礼してチームに戻りました。 |
| よく思い返してみると、この選手は私が学校で授業をした際に非常に運動能力が高く目立っていた子でした。ただ自分の能力と周囲に差があり、思い通りにならず非常にイライラとしていた記憶があります。「あの子がこんなに素直に謝れるようになったんだ。」このことです。これが私にとって非常に成長を感じさせてくれた一瞬だったんです。自分の非を認めることは案外勇気の要ることです。そんなことがフラッグフットボールを通じて身に付いていたのであれば、非常に嬉しく思います。 |
| 私の個人的感想はこれぐらいにして本戦に戻りますが、試合ラウンドは順調に経過していきました。そして優勝候補の末長小は…、結果的には同校同士の直接対決はまぬがれたものの、惜しくも準々決勝敗退。となると優勝は初代王者の王禅寺小が有力か…? |
| ドラマは決勝戦にも待っていました。決勝戦のカードは「宮前小学校ブルーアイズVS王禅寺小スパークス」。宮前小は3回戦・小倉小Aとの戦いをタイブレークの末に制し、勢いに乗っています。対する王禅寺小は、川崎市の中でも早くからフラッグに取り組んでいる実力校です。 |
試合はどちらも一歩も譲らず、なんと両チームタッチダウンのないままタイブレークへ突入しました。
タイブレーク1回目…。両校とも攻撃失敗。
タイブレーク2回目…。先行の王禅寺小スパークスのラン攻撃はエンドゾーンににわずかに届かず失敗。後攻は宮前小ブルーアイズ。こちらもランプレーにこだわります。プレーコールは左WRのリバース…。なんとこの作戦がドンピシャにはまり、ボールキャリアはそのままエンドゾーン右隅にタッチダウン! |
| 劇的な幕切れでした。赤いユニフォームの宮前小の選手たち、監督の先生も含め肩を抱き合います。両手を高く突き上げています。 |
| 終了後、レフリーを務めた日本フラッグフットボール連盟・武田英揮指導者委員長は本部席に戻り、関係者に語りかけました。「すばらしい試合だった。まだ鳥肌が立っている…。」 |
以上、川崎市小学生フラッグフットボール交流大会の大会レポートとします。
この場をお借りして、今大会を御主催いただいた川崎市教育委員会様、会場提供していただいた川崎市立看護短大様、ボランティアでご協力いただいた富士ゼロックスクラブ・シャークスのみなさま、関東シニアより本部スタッフとしてお手伝いいただいたみなさま、リーダーズバンクにご応募いただいたみなさま、その他今大会に関係していただいた全てのみなさまに厚く御礼申し上げます。 |
レポート 熊井慎一郎 日本フラッグフットボール連盟・本部委員/専任指導員
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