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熊井慎一郎JFFF本部委員の「リーダーズバンク日記」

 第1回 〜川崎市立京町中学編〜 5月1、7、8、14日訪問 

 さあ、本年度も本格的に学校行脚が始まりました。
 本年度最初の訪問校は、川崎市立京町中学校。川崎区内の中学校で対象は中2、中3のそれぞれ選択体育の受講者です。川崎区内というと都市部が近く、良くも悪くも(笑)大人びた生徒さんが多い、というイメージ。さてさてこちらの学校はどうでしょうか?

 校庭で授業の準備をすすめていると、「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれる男子生徒が多数。そして、さすがに選択体育だけあって、みんなセンスがいい!特に指導をしなくてもきれいにスパイラルのかかったボールが行き来しています。なんでもアメフト経験者の先生(社会科)から事前に特訓を受けたとか。
 さあ、問題はチーム分けです。この年頃の男女は関係が難しかったりもします。どうしたものか悩んでいると、担当教諭から、「いつも男女ミックスなので問題ないですよ!」とのひとこと。それは珍しい!そして良くみてみると、チームを仕切っているのは女の子が多いような…?「うちの学校は女子の方が強いんです。」とは担当教諭談。なるほど。そして生徒と教員も非常に仲がよいそうです。
 よくみるといつのまにかアメフト経験者の先生(社会科)までコートサイドで声を張り上げていました。こちらの先生は現在柔道部を率いているそうで、フラッグ部の創設は難しそうでしたが、この授業では年間を通してフラッグに取り組んでいただけるとのこと。指導が終わると担当教諭から「僕もじっとしてられなくなりました。教員チームを作って球技大会で生徒と戦います!」と嬉しい一言。
 「校内お笑いコンテスト」なども盛んに行われている、アットホームな学校でした!1年間続けてもらえたら、シニアでも勝てないような良いチームになるでしょうね!


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 第2回 〜中原区役所職員チーム編〜 4月16、23日、5月7、21日訪問
 関東シニアオープントーナメントの会場提供などにご協力いただいている、中原区役所の皆さんがチームを設立するということで、計4回指導にお邪魔してまいりました。
 昨年度等々力アリーナにて行われた学校教員対象の講習会に、区の広報誌の取材にいらっしゃった皆さんで、その時に一緒に体験なさったことがきっかけで、チーム設立に至りました。もちろん(?)アメフト経験のある方はいらっしゃいませんが、やっぱりフラッグってやってみると面白いんだな〜、と思います。女性職員の皆さんも毎回出席されていました。
 非常に熱心に取り組まれており、練習はもちろんお仕事を終えた夜間。私が伺えなかったときは会議室を占拠して中学生向けの教材映像を使ってビデオ学習を行ったとか。ルールに関してもお電話などで非常に積極的にご質問いただきました。私の年齢が話題になっていたことには驚きましたが…(笑)
 現在の目標はオープントーナメント出場とのことですが、せっかく自前で用具も揃えたことですし、ぜひ長く続けていただきたいと思いました。試合会場でお会いできることを楽しみにしていますね!


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 第3回〜川崎市立栗木台小学校編〜5月15、16、18、21、22、23日訪問
 こちらは1学年5クラスの大規模校で、今回は3年生が対象でした。最初は当然みんな「???」なので、「ドンじゃんフラッグゲーム」から始めます。そこから徐々にボールを使って、仲間に守られながら前進することを覚えていきます。3回目の授業では公式ルールに近い形でのミニゲームができるようになっています。
いつもながら子供たちの吸収の早さには驚かされます。
 面白いな〜、と思ったのは5クラスともそれぞれクラスの雰囲気が違うことです。それぞれに担任の先生がいらっしゃるので当たり前といえば当たり前ですが、にぎやかだったり、礼儀正しかったり、統制が取れていたりと、ほんと様々なんですね。
 指導に伺った中の1日では、教室まで上がりこんで子供たちと一緒に給食までいただいてしまいました。突然のモノマネリクエストには、悩んだ結果イチローで対応しました。うけませんでしたが…(泣)。江川、掛布時代の育ちなので仕方がありません。
 そして最終日にはサプライズが!授業を終えて講師控え室に戻ろうとすると途中に人だかりが…。そして、
「せーの…、くまさん、ぐっさん、ありがとうございましたー!」
という元気な声とともに感謝のお手紙をきれいに綴って渡してくれたんです。こういう瞬間はやっぱりグッときますね〜。みんながんばってうまくなれよ〜!
 後日いただいたアンケートでは、こちらでも教員チームの設立をご検討いただけているようです。 こどもたちといっしょに、いつまでもフラッグを続けて欲しいですね!


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 第4回 〜川崎市立土橋小学校・編〜 5月24、25日訪問
 昨年に続き2度目の訪問となりました、こちらの土橋小学校。まだ昨年出来たばっかりのピカピカの学校です!校内にはエレベーターも完備されています。(僕らの頃は給食運搬用のエレベーターに忍び込んでよく怒られたものでしたが…)
 そして、なんといってもこちらの目玉は校庭。目に鮮やかなグリーンが飛び込んできます。そうです、なんと校庭が『天然芝』なんです!多くの学校に訪問してまいりましたが、天然芝の校庭を持つ学校は今のところこちらだけです。
 昨年度は3年生が対象でしたが、本年度は3年生と4年生。4年生は2年連続のフラッグ体験になります。
 1日目は3年生。ドンじゃんフラッグ捕りからはじめて、仲間を守って前進するスクリーンブロックを勉強します。ここで気づいたことが1点。みんなころんでもケガをしていないんです。下が土ではなく芝生なので当たり前といえば当たり前なのですが、それ以上に子供たちが転ぶのに慣れている、という印象を受けました。変な言い方かもしれませんが、転び方がうまいという感じです。これはやっぱり天然芝のなせる技かもしれませんね。
 2日目は4年生。5クラスあるので給食をはさんで5時間連続です。あいにくの雨模様のため、校庭では出来ませんでしたがピカピカの体育館での実施でした。4年生は2年目の体験なので、パスを使ったりリバースプレーなどにチャレンジしました。そして、ちゃっかりみんなと一緒に教室で給食をいただいてしまいました。今日のメニューは、インド風カレーとナン。今の給食は洒落てますね〜、驚きでした。
 これからもきれいな芝生の校庭でフットボール、がんばれよ〜!


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 第5回 〜川崎市教育委員会チーム・編〜 5月14、28日訪問
 先日の中原区役所チームに続き、今回は川崎市教育委員会さんがチームをお作りになりました。川崎市はご存知の通り「第3回アメリカンフットボール・ワールドカップ」の開催地となっており、日本一のフットボールタウンを目指しておられます。その一環としてフラッグフットボールの普及にも大きく力を入れていただいています。
 すでに何度か練習されているということで、ボールの投げ方などじょうずな方が多かったです。そして今日は会場を提供していただいた、宮前小学校の先生方も飛び入り参加です。みなさんやっぱり「生徒に教えているうちに自分でもやりたくなった。」、「こどもに教える為にも自分がやってみないとわからない。」と口々に仰っていました。
 「大人とこどもはフラッグが違うんですね?」というご質問をいただきましたので、フラッグでは、ハドルを組みコミュニケーションを取る事を大事にしているので、より安全で取りやすいタオルフラッグが考案された、という経緯をご説明すると、「なるほど!実際にこの(タオル)フラッグでプレーさせるとこどもたちが自信満々なんですよ。私でも取れた!と喜んでる子がたくさんいて盛り上がるんです。」という教育現場からのうれしい感想を聞く事が出来ました。
 さてさてこちらも6月24日の関東シニア・オープントーナメントにエントリーされるとのこと。
川崎市教育委員会VS中原区役所の川崎バトルは実現するのでしょうか?


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 第6回 〜川崎市立東大島小学校・編〜 5月29日、6月5、19日訪問
 今回は川崎区にある東大島小学校です。対象は6年生2クラス。今回もXリーグ(アメリカンフットボールの国内トップリーグ)のオンワード・スカイラークスからRBの杉原選手がコーチとして参加してくれています。本物のアメフト選手を目の前にして、子供たちから「すげ〜。マッチョ〜!」と感嘆の声があがります。
 さてこの学校、まずはじめに感じたことは、「ずいぶん大人っぽい子が多いな〜。」ということでした。なかでも6年生にして身長175センチ(ちなみに私は170センチ)もある男の子がいるのにはビックリ。しかもすごく運動神経がいいんです。なんでもこちらの学校はバスケットが非常に盛んで、市の大会でも優勝の実績があるとか。
 それでは実際のプレーはどうかというと…、さすがにそこは初めてのスポーツ。目新しいこともたくさんあり、はじめは戸惑い気味でした。・・・が、ここの学校の生徒さん、覚えるスピードが抜群に早いんです。スポーツに取り組むことに非常に前向きなんですね。どんどんと新しいアイディアにチャレンジしていきます。それにしてもまとまりが良いです。
 2回、3回と授業を進めていくうちに、気付いたことがあります。それは、この学校、女の子のほうが多いんです。たいていの学校は男の子のほうがちょっと多いですよね?どうりで・・・。なにが?って、女の子が「お姉ちゃん役」でクラスをまとめてるんですね〜。
 フラッグフットボールは、「いかに作戦を実行できるか」が大きなカギを握ります。女の子は比較的作戦を立てるのがうまいんです。そして女の子がビシビシと指示を出して、男の子の能力を活かす・・・。かなりフラッグ向きの雰囲気の出来た学校だったんですね。
 最終日にもなると、「見て〜。パーマ取ったんだ〜。」なんて気さくに話し掛けてくれる子も多数。すっかり馴染んでしまいました。そして授業の最後には、俊足が自慢の杉原選手と全員でダッシュ!「はえ〜!!!」
と目を真ん丸くしてXリーガーの実力を肌で感じています。
 最後のお別れの会では、合唱のプレゼントをいただきました。その歌う姿を見てまたひとつ感動してしまいました。というのも合唱って、たいていひとりやふたりうつむいていたりするじゃないですか?それがまったくないんです。というか自由に大きく体を揺らし、大きな口を開けて、みんなが心から歌を楽しんでいるように見えるんです。「音を楽しむ」と書いて「音楽」、「体を育む」と書いて「体育」そんな基本的にして忘れがちなことを思い出させてくれる学校でしたよ!


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 特別編1・こども達からの感想のお手紙 
 日々たくさんの学校にお伺いしてフラッグフットボールの指導にあたらせていただいていますが、ときに指導したこども達からお手紙を頂戴することがあります。この感想の中に書かれている言葉のひとつひとつが、私たち講師陣への何よりの励みとなっています。今回は数多く頂戴しているお手紙の中から、少しだけご紹介させていただきます。こども達の生の声を通じて、実際の講習の様子を少しでも感じていただければ嬉しく思います。
■「ぼくはいままであまりスポーツが好きではなかったけど、フラッグフットはとても楽しかったです。スポーツは運動神経がいい人が強いと思っていましたが、フラッグフットはチームで協力したり、作戦で相手チームをだしぬくこともできて、運動神経が悪くても大丈夫とわかりました。」 
 (川崎市立N小学校・5年・男子)
●「フラッグフットはバスケットボールよりもサッカーよりも楽しくてたまらなかったです。作戦タイムで少しもめたけど、まとまれた時がうれしかったです。」
 (川崎市立N小学校・5年・男子)
■「私は世界中のみんながフラッグの楽しさをわかってくれる時がくると思っています。コーチもこれからもがんばってください!」
 (柏市立S小学校・4年・女子)
●「私は足がおそいのでフラッグを取るのは大変だったけど、相手チームの作戦を読み、がんばってみたら最後の最後で取ることができました。このうれしさはぜったいにわすれません!」
 (川崎市立O小学校・4年・女子)
■「最初はルールもなにもかもがわからなくて不安な気持ちがあったけど、やってみたらすごく楽しくて同じチームの人がタッチダウンをきめた時、なぜか自分がタッチダウンをきめたような気がしました。」
(川崎市立A小学校・4年・女子)
●「最初はとても頭を使うスポーツだと思いました。けれど、だんだん慣れてくると、大変だけどハマってしまうと思いました。」
 (川崎市立K中学校・2年・女子)


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 第7回 〜川崎市立久末小学校・編 5月21日、6月25日 訪問〜 
 今回は川崎市立久末小学校のクラブ活動にお邪魔いたしました。
 第1回目はレディースカテゴリーの王者・富士通マロンティアーズから1名、第2回目は千葉の船橋市から1名がそれぞれコーチとして参加してくれています。つくづくこのリーダーズバンクが、いろんな人たちに支えられていることを実感しますね。
 さてこちらは昨年度から大会にも参加している小学校です。通常の授業ではなくクラブ活動ということで、自分で選んで集まってきているこども達がほとんどです。それでは、ということで普段の授業ではやらないようなメニューに挑戦してみることにしました。
 まずはアジリティー(基礎運動)。コーチの笛に合わせてのサイドステップやアップダウンなどで集中力と瞬発力を鍛えます。これは今後のクラブ活動の時間にダラダラと始めないように、クラブの開始時に毎回行うようにお願いしてきました。そしてキャッチングやブロッキングをまんべんなくこなしてからミニゲーム、という流れで終了です。
 こども達とよく話をしてみると、「昨日アメフトやった!」とか「いつも家の前でやってる!」などと元気に教えてくれます。すっかりフットボールがこども達の日常に根付いているんですね。
 ひと月ほど間をあけて2度目の訪問となりましたが、グランドに出てみるとこども達が自主的にアジリティーを行っていました。あれから毎回続けていてくれたようで、私達が出ていくと、「いつでもOK!」と言わんばかりに迎えてくれました。学年混成でチームを作っていることもあって、指示系統もしっかりしています。
 はじめて会った時よりも、みんなが少し大人っぽくなったように感じました。


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 第8回 〜川崎市立宮内小学校・編 6月19、26日 訪問〜
 さあ今度の学校は、川崎市立宮内小学校です。7月の市内交流戦に向けて、クラブ活動での指導ということになりました。 どのような指導内容にするかを事前に担当の先生と打合せをしますが、聞いてビックリです!なんとこちらの先生、現役のXリーガーだそうです!Xリーガーといえば、言ってみれば「プロ級」のアメフト選手じゃないですか。はたして私などがお邪魔して役に立つのでしょうか???
 なにはともあれ伺ってみることに・・・。校庭にはおよそ40人ほどの子供たちが集まっています。クラブ活動ですから4,5,6年生が混ぜこぜに入ってるんです。実はこういうパターンは意外に難しかったりします。なぜかというと、4年生と6年生では当然、体格、体力に差がありますし、なによりも話を聞く力に差があるからです。とはいえそんなことは言ってられません。なにせ大会までに残された時間は、このたった2回のクラブの時間なのですから。
 試行錯誤の結果、先生と私でデモプレーを見せながら進めていくことにしました。幸いにもこちらの学校には「Xリーガーの先生」という最高のお手本があることですし、「百聞は一見に至かず」という諺もあります。さっそく先生と私でハンドオフをしてみます。軽く説明を交えながら・・・、と思ったら、先生の動きが本気モードです!セットした瞬間に先生の目つきが変わったような気がしたのは私だけでしょうか(笑)。ボールを出した私の手がはじかれそうになってしまいました。こども達はいつもと違う(?)先生の動きにビックリしながらも、キラキラとした目でプレーを見つめています。
 数種類のデモプレーを見た後は、見様見真似でどんどんプレーにチャレンジです。クラブ活動ということもあってか、みるみるうちにそれらしい形になっていきました。これなら試合も期待できるかも・・・?
 残念ながら大会では初戦敗退となってしまった宮内小ですが、ぜひ秋の大会での初勝利を目指してがんばって欲しいと思いました。


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 特別編2 ぐっさんのアメフトワールドカップ観戦日記 〜
 川崎のアメフトW杯が終了して早いもので1ヶ月が経ちました。雨続き&台風上陸と想い出深い大会でしたが、大会終了までの3ヶ月間、W杯事務局スタッフとして働いていたJFFF上級指導員、ぐっさんこと山口です。
 W杯事務局では主にボランティア関連の仕事をしていました。多くのボランティアスタッフの皆さん(フラッグ関係者の方も多数ご参加いただき、ありがとうございました)にご協力いただきました。私はボランティアスタッフの皆さんのサポートにあたる裏方でしたので、試合中はスタジアムを駆け回っていました。
 そこで気がついたのですが、等々力陸上競技場、川崎球場では多くの小中学生が観戦していたのです。社会人リーグなどの試合では子どもの姿はあまり見かけないため、新鮮な光景でした。
 特に川崎球場の自由芝生席では試合前の練習中にキッカーが蹴ったボールが時々フェンスを越えるため、ボールを取りに友達と競争しながら楽しそうに走り回る小学生が沢山いました。また、興奮のあまり持参しているフラッグのボールでキャッチボールをする子どもたちを見たのも一度ではありません。
 アメリカ対韓国戦を観ていた小学生のグループは夜遅くなるため途中で帰らねばならなかったのでしょう、何度もフィールドを振り返って名残惜しそうにしていました。彼らが、「明日、あのプレー、やってみようぜ」
と会話する声が聞こえました。
 どのようなプレーなのかはわかりませんが、印象に残ったのは、次の日は学校で会うこと、おそらく休み時間に試すであろうことが容易に想像できました。学校にフラッグ用のフットボールがあるからこそできる、川崎市の普及が進んでいることを実感した瞬間でした。
 W杯が終了しても、試合を観ていた子どもたちのフットボール熱は当分冷めないだろうと思っています。スタジアムで迫力あるプレーを直接観て、「いつかは自分も日本代表に!」と夢を持った子もいることでしょう。そういう子どもたちはもちろんのこと、まだフットボールのワクワク感を知らない子どもたちにも、「フラッグって楽しい!」という気持ちを持ってもらえるように、9月から、また頑張りたいと思います。
 山口直子

日本フラッグフットボール連盟 上級指導員


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 第9回 〜川崎市立日吉小学校・編〜 6月15、22、7月19日訪問
 今回は新川崎の駅からほど近くにある日吉小学校です。対象は4年生3クラス。当初2回の授業の予定でしたが、先生方とこども達がかなり盛り上がったこともあって、追加で1回の計3回の授業を行ってまいりました。やっぱりきちんとゲームができるようになるには3時間は費やしたいので、こちらとしてもありがたい延長ですし、なんといっても先生方が非常に熱心なのが印象的でした。
 皆さんご存知の通り、(フラッグ)フットボールにはドリブルやシュートといった技術がなく、ボールを持ったらひたすらエンドゾーンをめがけて走る、というシンプルな競技です。ただし「シンプル=簡単」かというと、そこがなかなか曲者なのです。技術的には簡単なはずなのに、なかなか得点に結びつかない・・・?そうです。技術の他に、戦略と意思統一が大きな役割を担うのです。つまり、

『仲間にアイディアを伝えるコミュニケーション能力』

『アイディアを遂行する忍耐力』

が、大きく物を言うスポーツなのです。
 さすがに教育現場のプロでいらっしゃる先生方は、その辺りをすぐに感じ取ったようで、「意外な子が意外な活躍を見せてました!」と、授業後には嬉しそうに話していただけました。
 最後の時間に川崎市のフラッグ大会が行われていることを告げると、みんな口々に「試合に出たーい!」と元気に言ってくれました。ぜひ秋の大会にはチームで参加して欲しいですね。最後は先生自慢のカメラでオンワード・スカイラークスの杉原選手と記念撮影をして終了です。秋にまた違う学年の指導で伺う予定になっていますが、みんな覚えていてくれるかな〜?


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 第10回 〜川崎市立下平間小学校・編〜 6月25日、7月2、9日訪問
 今回は川崎市幸区にある下平間小学校での授業です。対象は6年生2クラス。こちらも3日間にわたってフラッグフットボールの授業に取り組みます。今回のアシスタント講師は、第1回目がおなじみ、オンワード・スカイラークス#20杉原選手、そして2、3回目は学生日本一の法政大学トマホークスからそれぞれ2名の選手が参加してくれました。「オンスカVS法政」といえば、今年のライスボウルで日本一を賭けて戦った顔合わせ。う〜ん、なんとも豪華な顔ぶれです。
 さて、学校にうかがって見ると、担当の先生のテンションがやけに高いような気が…?そしてよくみると、「RICE BOWL」と書かれた見覚えのあるTシャツをお召しになっています…?なんとこちらの先生、お正月のライスボウルの際にハーフタイムショーの「川崎踊り」に出演なさっていらっしゃったそうです! なんだ!LIVEであの会場にいらっしゃったんじゃないですか(笑)!
 そして今回授業を受けてくれた児童さんのなかに、市内のクラブチームでフラッグフットボールをやっている子が何人かいたのですが、気合充分、マイフラッグを持っての参加となりました。とくに女の子でフラッグをやっている子は、コーチしに来た選手達をつかまえて、「ポジションはどこですか〜?」と、かなり専門的な質問を浴びせていました。大好きなフラッグフットボールを学校でできることが嬉しくて仕方がない、と言わんばかりにがんばっていたのがとっても印象的です。こういった女の子のプレーヤーが、いつまでもフットボールに携わっていてくれると嬉しいですね!
 満足げな先生の勢いにも乗せられて、3日間笑顔の絶えない授業を行うことができました。
ありがとうございました!


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 第11回 〜川崎市立長沢中学校・編〜 6月29日、7月6,13日訪問
 今回は校庭から見える大きな渡り廊下が印象的な、長沢中学校です。3年生、選択体育での指導になります。担当の先生のはからいもあって、アメフト・ワールドカップ開催期間、真っ最中の訪問となり、生徒さんたちもフラッグフットボールに興味津々です。そして、今回もXリーグ・No,1リターナーの杉原選手が3日間に渡りアシスタントを務めてくれています。 
 今回の授業で一番盛り上がった場面を紹介すると、それはハンドオフからのランプレーを行っていた時です。本職がランニングバックの杉原選手をお手本に、生徒さんをディフェンスに見立ててデモプレーを行いました。杉原選手、(なめるなよ!)とばかりに、本気で抜きにかかります。次の瞬間…、「ベリッ!」。意外にあっさりフラッグが取られてしまっていたんです!「あ〜!?」とは、抜きにかかった杉原選手の驚きの声でした。見ていた生徒さんからは、フラッグを取った仲間に対して拍手喝采です(笑)。
 こういうことが起こり得るのもフラッグフットボールの楽しいところですよね!体格や技術が勝負のスポーツではありませんから、女の子がスポーツ万能の男子を止めてしまったり、作戦次第では試合に勝つ事だってできてしまうんです。
 授業が終わった後の杉原選手、「フラッグは甘くないですね〜。アメリカン(フットボール)なら抜けていたはずなんですよ〜!」と真剣に悔しがっていました。コーチたちも教えながら本気で楽しんでしまった一瞬でした!


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 〜特別編・3 その他の訪問校(5月〜8月)

◆ 川崎市立桜本小学校
◆ 川崎市立平小学校
◆ 川崎市立登戸小学校
◆ 川崎市立南原小学校
◆ 川崎市立中野島小学校
◆ 川崎市立有馬小学校
◆ 川崎市立旭町小学校
◆ 川崎市立向小学校
◆ 川崎市立末長小学校
◆ 川崎市立王禅寺小学校
◆ 川崎市立東橘中学校
◆ 川崎市立富士見中学校
◆ 中野島総合スポーツクラブ(地域総合型スポーツクラブ/川崎市)
◆ 日の出スポーツクラブ(地域総合型スポーツクラブ/浦安市)
◆ 川越市スポーツ少年団
◆ 藤嶺学園藤沢中学校(藤沢市)
◆ 葛飾区教育委員会「夏休みスポーツ塾」
◆ 関東学院大学(横浜市)
◆ 中野区立桃園第二小学校

 どちらへ伺っても非常にあたたかくお迎えいただくことができました。教職員、関係者のみなさま、そして授業、講習を受けていただいた児童・生徒さん、ありがとうございました!


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 第12回 〜川崎市立川崎高等学校・編〜 9月18、25日訪問
 これまで小・中学校を中心にフラッグフットボールの指導をさせていただいておりましたが、今回は初の高校生です。私たち講師陣も高校生相手の授業は初の体験。やや緊張の面持ちで、川崎球場から程近い市立川崎高校にうかがってみます。
 まず、門をくぐり校庭脇の体育教官室にご挨拶に伺うことにしたのですが、朝一番の時間帯だった為、様々な運動部の生徒さんたちが朝練の後片付けに追われている様子がうかがえました。『朝練』、『部室』…。う〜ん、なんとも懐かしい響きではありませんか(笑)。思わず私も自分の高校生時代を思い出してしまいました。
 今回のフラッグフットボールの授業は3年生の体育コースの生徒さんが相手です。さて、いったいどんな授業になるのでしょうか?なにせこちらも高校生を相手にするのが初めてですから、どのようなテンションで接していいものか、じつは非常に悩ましいところだったんです。
 ですがそんな心配は無用だったようです。実際に授業が始まってみると、なんだかんだといいながらも案外一生懸命取り組んでくれています。そして、さすが高校生。進みが非常に早いんです。結局、中学生までではなかなか教えることのできない、マンツーマンやゾーンなどのディフェンスのフォーメーションまで教えることができました。
 最終日はミニゲームを中心に展開しましたが、その中で面白いことが起きました。非常に白熱した試合の中、局面はエンドゾーン手前4ヤード地点、3rdダウンです。もちろん、ノーランニングゾーンですので、ランプレーはできません。2度のエンド内へのパスを失敗した生徒さん達は、次はどうしようかと相談しています。
 そんななか、チームで唯一の女子生徒さんがこっそり私の方に質問にきました。「パスはゴール(エンド)の手前で捕ってもいいんですよね?」。もちろん(パスがLOSを越えていれば)問題ありません。

 次の瞬間、1〜2ヤードの短いパスを受け取ったその生徒さんは、そのままエンドに入り込んでタッチダウン!相手チームは「なにが起きたの?」といった顔つきでポカ〜ンとしています。どうやら、パスはエンドゾーン内まで飛んでくるものだ、と思い込んでいた様子です。 男子のだれもが気づかなかったその作戦に気づいた生徒さん、「してやったり!」と言わんばかりに大はしゃぎでした。
 フラッグフットボールがどの年代でも仲良く取り組むことができる競技であることを、再確認させてくれた2日間になりました!


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 〜特別編・4 メジャー?マイナー? 〜
 今日は授業の時間とは関係ない場所で起きた、ちょっとしたエピソードをご紹介しようと思います。
 それは、指導に伺っていた某小学校での事。
 授業の合間の中休み、控え室に向かう廊下を歩いていると、学校内にしては珍しい外国人男性(大人)の姿を発見しました。ここのところ私も学校に出入りしていますので、その方がきっと英会話の先生だろう…、ということはなんとなく想像ができました。
 そして今は中休み…。案の定、外国人先生のアテンドをなさっていた先生から、「控え室は一緒で構いませんね?」という一言が…。さきほど先生同士のやり取りでは日本語が一切聞こえませんでした。なんともいえない重苦しい雰囲気がわれわれを包みます(笑)。「え、ええ(承諾)。」とくにお断りする理由もありませんので、同じ控え室で休み時間を過ごすことに…。われわれサイドには、すでに(やばい!英語だ!)という空気が漂っています。
 さっそうと入室してきたその外国人の先生、開口一番「やぁ!君たちは何をしているんだい?(英語)」(やっぱり!)予感的中です。こうなったら仕方がない。私も雰囲気英語で応戦です。

〜以下、英語(一応)〜

「コーチだよ!」
「コーチ?なんの?」
「フットボールだよ!」

 ここでその外国人の先生の眼が(キランッ!)と光った気がしました。

「フットボール?何フットボールだい?」

おや?と思いながらも続けてみました。

「フラッグさ!」

 外国(アメリカ)人の方なら、この競技を知っているかもしれないと思い、思い切って言ってみました。すると…、

「おぉ!フラッグか!あれは楽しいし、とくにクイックネスを鍛えるのにいいんだよね!おれも学生の頃はよくやったよ。残念ながら今はひざを怪我してしまって、云々〜」

〜(以下省略)〜

 そこからはその外国人先生の独壇場。フットボール話が延々続きました…(笑)。

結論:フラッグフットボールをアメリカ(多分)人の彼は当たり前のように知っていた。

 これは私にとっては非常に嬉しいことでした。日本ではまだまだ新しいスポーツ、という感がありますが、やはり母国アメリカでは相当な認知があるようです。はやく日本でも誰もが知っているスポーツになって欲しいなぁ〜、と心から思った出来事でした。

 〜特別編・5 先生方からのご意見・ご感想 〜
 以前、このフラッグフットボールの授業を体験してもらった児童・生徒さんからお手紙をご紹介させていただきましたが、同様に学級担任の先生方からも数多くご感想を頂戴しており、日頃私どもの励みとさせていただいております。今回はそういった貴重なご意見の中から抜粋してご紹介させていただきます。
・ 「体育の苦手な子も、楽しんで取り組むことができました。」(小学校3年生担任)

・ 「1度きりでなく、継続的に指導して欲しい。初めての子が多かったが、わかりやすく楽しく進めることができた。」(小学校5年生担任)

・ 「的確な支援の言葉が印象的です。とっても元気の出る授業でした。」(小学校4年生担任)

・ 「フラッグフットボール以外にも大切なことを教えてもらった気がする。」(小学校4年生担任)

・ 「クラスの良い雰囲気が作られました。こどもたちは未だにフラッグに夢中です!」(小学校5年生担任)

・ 「作戦を立てる楽しさやチームワークの大切さを、喜びとともに学ぶことができていました。」(小学校3年生担任)
 なかにはこんなご意見も・・・(笑)
・ 「休み時間まで遊んでくれたので子供たちは大喜びでした!」(小学校体育主任)
 至らない点も数多くあったとは思いますが、このような温かいお言葉の数々をかけていただき非常に嬉しく思っています。じつは私たち講師陣も、こどもたちの笑顔から大きなエネルギーをもらっています。今後もひとりでも多くの笑顔に出会えるように、そしてこのリーダーズバンクがより良いものになるようにがんばりたいと思います!
熊井慎一郎

日本フラッグフットボール連盟本部委員・リーダーズバンク事務局
専任指導員

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